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  • 私の生検

  • 投稿者:SANZOKU
  • 投稿日:2016年 9月17日(土)11時00分27秒
  • 編集済
 
私の生検入院の様子

 朝9時過ぎに家を出る。病院の入院予約センターで入院受付をすると、
入院の場合は駐車場料金が2000円/日かかると言われ
急遽もう一度公共交通機関で出直して来ても良いかというお伺いを立て、
大急ぎで家に帰ることになった。そして家から駆け足でバスに乗り何とか許可時間の前に再び病院に着くことができた。

 それから病棟に向かい受付や薬の管理、体温、血圧測定などのチェックを受け、
たぶん抗生剤と思われる5時間点滴が始まった。
以前は36°を下回ることも多かった体温が最近は36.5°を超えており、何か異変があるのかもと考える。
また血圧は160-110みたいな状態であるが、
これは最近の動揺と検査を控えての緊張のなせる業と理解しておく。

 4人の相部屋であるが向かいのTKさんは前立腺癌の頬骨転移で放射線治療中。
治療で口内がただれて痛み、40種類の薬で吐き気がしてご飯が食べられないとこぼしている。
また隣のTさんは腎臓癌で8年前の血尿に始まり、
他病院での複数回の手術の後ここに転院して抗癌剤と放射線治療の継続中。
斜向かいのNさんはこれまた腎臓癌の抗癌剤治療中。
皆それぞれ苦痛を押し殺しながら、やりきれなさに堪えて、
今さらじたばたしても始まらないという達観も交えての闘病中であった。

 3時過ぎにいよいよ生検室へ案内された。そこには見慣れぬ処置用の椅子が置かれていた。
尻に穴が空いたパンツに穿きかえると一気に緊張状態が全開になった。
そして妊婦のような格好で仰向けに椅子に横たわる。
すぐに先生達がやってきて検査に取りかかった。
そこに外来で見慣れたK先生の顔を発見して少しほっとした。
検査担当医が直腸内に麻酔の入ったクリームを塗り、
これ以外に研修医と思われる人たちもクリーム塗りと触診の研修を兼ねてクリームを擦り込む。
入れ替わり立ち替わり「失礼します! 」、グリグリという具合である。
そして直腸に経腸超音波計測器を入れて画像で前立腺の様子を検討し、差し込む位置や本数を決める。
全部で10本にするようだ。外腺部も怪しいが内腺部も怪しいので、本数も増やして少し深く入れるようである。

 まもなく肛門にきりきりという痛みを感じ、その後バチンという音と共にズギーンと衝撃的な痛みが走った。
「こんな感じですが我慢できますか?」と声ががかかったが、はたして我慢できないと言えるのだろうか・・・。
その後キリキリ、ズギーン、うっという呻き声と共に左足がわなわなっと震える。それを10回繰り返した。
「痛さは個人差が大きいので何とも言えません。あなたの場合は痛かったみたいですね・・・。」
「う~ん、痛いなんてものではないわ・・・。」心の中で呟いた。
骨折は顔から火が出るような痛みであるから異なるが、痛みの程度は同等である。
従って、10回連続して骨折したような苦しみと疲労感であったと言える。

 最後に昨日のCTの結果に問題はなかったというK先生の言葉掛けがあった。
そのことだけでも今の私にとっては朗報ですと答えるのが精一杯であった。
CTに問題がないということは、内臓関係には転移していない可能性が高いという意味であろうと思ったからである。

 痛みで立ち上がれないかと思ったが意外にすぐに立つことができた。
ベッドに横たわったりしていると、この痛みは夕刻には薄らいできた。
その後就寝まで3度小便をするが、回を重ねるほど少し血尿が出るようになった。
そして腫れて尿の出が幾分悪くなっている気がする。

 隣人達と四方山話をして夜は9時に消灯。病院はシーツをかけると自分には暑すぎる。
空調の音や慣れぬ環境で1時間くらい寝付けなかったが何時の間にか眠りに落ちてしまった。
気がつくとシーツがかけられていた。看護師さんが掛けてくれたのだろう。
朝一番の小便は薄く濁ったウーロン茶のような色をしていた。大便にはあまり出血の痕は見られない。
また痛みは嘘のように消えていた。それらを見た上で本日退院が決定。同室の皆にお別れして退院手続きをした。
その後も痛みはほとんどないが、尿には血が混ざることもある。

先生はすでに薬剤で治療を開始した方が良いと言って薬を出してくれた。
もし違っているならそこで止めれば良いだけの話であるということであった。
この前診察してもらったTクリニックでも同様の意見であったので自分もその方が良いと考えている。
この薬剤は男性ホルモンを抑制するものである。こうした経緯から治療は放射線になるものと考える。

「病得て いとしさ満つる 命かな これほどまでと 誰か思わむ」

 生検後の血尿は退院した日の夜にかけて悪くなった。
退院時点は出始めに少し赤い程度であったが、徐々に赤味を増し尿全体が赤くなってきた。
また体温は36.8°と自分としては微熱モードである。
就寝時も何か気持ちよく寝れない。
翌日心配になって病院に尋ねるとK先生が応対してくれた。
血尿がトマトジュースのようになっていなければ大丈夫。
もしそのようになれば直ぐに病院に来てくれという指示であった。

 この日も夜にかけて出血が多くなったが昨日よりよくなった。翌朝はさらに改善してほとんど血尿は出なくなった。そしてそれが夜まで持続した。傷跡と思われる部分は時折チクッと疼く。

 退院後は何か寝苦しい。いや生検の夜からである。頭痛というのではないが後頭部にぼんやりと重ったるさを感じる。生検による体調の変化か、それともその後飲み始めたカソデックスの影響かは分からない。ちなみにカソデックスは生検の翌日から飲み始めた。